文庫屋「大関」について
90余年の歴史
東京の下町、墨田区の向島という料亭街のある町で代々革工芸品を作り続けて、90余年になりました。



1. お客様に楽しんでいただける商品作り

2. 長いあいだ変わらぬ品質の維持、継承

3. 若い職人の養成



この3本柱をモットーに、スタッフの一同協力して、日々ものづくりに励んでいます。

創業以来、様々な環境の変化にも対応し続け、製作を続けてまいりましたが、姫路の牛革を使い、型押しをして、一筆一筆手作業で彩色を施し、漆と真菰を使った錆入れの工程を経て、一枚一枚手作業で仕上げていく伝統的な工程は、頑なにこだわり続けてきました。

そのかいあって、大勢のお客様からご支持、ご愛顧いただいております。豊富な柄揃え、多様な品揃え、丁寧なアフターケアによって本物の工芸を自信を持ってお届けいたします。

現在の工房外観



現在は、実店舗となる浅草店東京ソラマチ店表参道店(2023年1月OPEN)、とネット通販で、製作数の8~9割を自社販売により、お客様にお届けしております。
店舗では、見やすいディスプレー、居心地の良い空間作り、豊富な商品知識によるご対応で、お客様に楽しんでいただけるように、スタッフ一同お待ちしております。

浅草店店内




わからないことやご不安がございましたら、御遠慮なく店舗、ネットスタッフにお問い合わせください。

文庫革の製造方法に関しては、別ページにて詳しく説明させていただいておりますが、その特徴は新しい品物でありながら、使い込んだような古びた雰囲気を感じさせる風合いと、その柄の豊富さにあります。
新しいものでありながらも、懐かしさを感じるような風合いをお手に取って感じてください。


姫路革細工からはじまって

もともと文庫革は、播州姫路の地場工芸であった姫路革細工が元になっています。
1800年代初頭、当時の姫路城主酒井忠道の家老河合寸翁が藩財政立て直し策の一環として、この革細工を保護したという記録も残っています。

姫路は、皮革業の盛んな土地であったためそれを生かす工芸が発達したと思われます。

昭和初期頃のスタッフ


昭和初期頃の工房






文庫屋「大関」の初代、大関卯三郎は、大正初期横浜で修行し、その後、関東大震災を経て昭和2年、現在の東京の墨田区向島に工房を構えました。
関東大震災以前は、関東にも数件、文庫革の製作工房がありましたが、震災以来1件のみとなってしまいました。

独立した、大関卯三郎は現在でも使われている多数の柄を残し、海外への販路も開拓いたしました。
戦時中は空襲の中、財産でもある型押しの版を防空壕の中に運び守ったそうです。

戦後は、焼け野原の中、奇跡的に焼け残った工房で製作を再開し、和柄だけにとどまらずいろいろな柄にチャレンジし続けてきました。

新しい時代に
もともと文庫革は、播州姫路の地場工芸であった姫路革細工が元になっています。
その後二代目、三代目に引き継がれ、2000年ホームページを立ち上げ、ネット販売を開始いたしました。ホームページを見て大関春子の弟子入りを志願するものが増え、年々彩色職人の人数も増えてきました。

現在の工房風景





2012年には浅草店、2021年には東京ソラマチ店、2023年1月には表参道店もオープンし、直接お客様に接する機会を設けることによって、文庫革の魅力を より大勢の人に伝えることができました。

今では、製作数のうちの約90%の商品を直接、お客様に販売しております。

創業から90余年、文庫革は姫路革細工とは異なる独特の製法を加え進化しつつあります。毎年新柄を発表し続け、柄のバリエーションも年々増え、アイテム数も30種類以上になりました。





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